中京大学 先端共同研究機構

Institute for Advanced Studies in Artificial Intelligence

「人の知をかたちに」人工知能研究の推進と普及

研究所の目的・特色

 人工知能高等研究所では、高度な人工知能の実現を図るため、工学および関連学際領域を含む広い視野から人工知能に関わる共同研究を総合的に推進しています。
 また、公開講座(ソフトサイエンスシリーズ)の主催、機関誌IASAI Newsの定期的発などを通して、学内外への情報発信とPRに努めています。

所長の挨拶


中京大学先端共同研究機構
人工知能高等研究所長

青木 公也(工学部教授)
 人工知能高等研究所(IASAI)は、中京大学先端共同研究機構(ACRO)に属する7研究所のうちの一つです。その名の通り人工知能研究は基より、工学・理学分野を中心に広く学際的な活動を推進する研究機関です。1990年に設置された中京大学初の理工系学部である情報科学部の附属研究所として、IASAIは1991年に誕生しました。2018年には他研究所との連携を強化するため、2015年に発足したACROへ移管され、現在に至ります。
 IASAIは組織の変遷はあれ、AI技術の表面的な隆盛と衰退はそれとして、30年以上にわたってAIの名を冠してきました。2000年代から始まった第三次AIブームは、それまでのブームとは異なり、少しずつ社会に浸透していき、2022年頃からの生成型AIの急速な普及により、2025年現在は第4次AIブームに入ったとも言われています。大規模言語モデル(LLM)の社会への影響力は益々拡大しています。その学習結果は地域の特性、政治、文化、産業・商業など、人の営みの影響を色濃く受けますが、このことから既に、逆にAIが人間の営み・思考に影響を与える兆しさえ見せています。技術的特異点の議論もありますが、何れにせよ、学問・研究は人々の生活を幸せにし、未来を創るためにあり、IASAIにはその設立にご尽力された先生方の理念と目的が、揺ぎ無く現在まで受け継がれています。
  • 産学共同
  • 幅広い人間研究
  • 自由な研究環境
  • 若手研究者の育成
  • コンソーシアム
以上は、IASAI発足時の理念、特色です。つまり、
  • 多様な工学・理学分野の研究の場
  • 学際的な研究交流の場
  • 共同研究の場
を提供することがIASAIの存在意義です。
 以上の理念の下、2025年現在、IASAIには約50名の研究員・特任研究員が在籍しています。研究員は本学の教員、特任研究員は学外の研究所、企業、大学からの登録研究員の呼称です。また、萌芽的研究から実応用研究まで、AI、材料、メディア、CG、通信、画像処理、ロボット、宇宙、生体等、多岐の分野にわたる、約40件の共同・個人研究プロジェクトが登録されています。
 IASAIの具体的な活動内容は幾つかありますが、その一つはプロジェクトへの資金的な支援です。特に新規テーマのスタート時は、一般的には競争的予算の獲得が困難ですが、時代の先駆けとなり得る、その始まりのフェーズにある研究を、IASAIは積極的に支援しています。また、学内においては学部間を、さらに学外における産学の機関を越えて円滑に共同研究を実施するため、IASAIは柔軟なプロジェクトチームの枠組みを提供しています。さらに、未来を担う子供たちを対象とした「ものづくり講座」、各分野の第一人者を講師にお招きする「公開講座 ソフトサイエンスシリーズ」を、毎年、企画・運営しています。
 今後とも、IASAIへのご理解と、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

施設

MVRラボ
 MVRラボ(Machine Vision and Robotics Lab/IASAI)は、産学連携の共同研究施設として1991年4月に誕生したCGラボの歴史と精神を継承した、共同研究施設です。
インキュベーション
 産学連携研究・大学発ベンチャーなどを支援する施設です。

規程