ご挨拶

 名古屋市科学館と中京大学 人工知能高等研究所(IASAI)が共催する連携講座:「最高の科学技術を子どもたちに!-大学の先生と学ぶものづくり-」は、2013年度に第1回が開催されました。今年は、12回目の開催となります。この連携講座の企画意図の一つは、「子どもたちに工作や実験を通じて、楽しく技術や科学を伝えることができれば、教育や研究に関わるものとして有意義である」ということです。
 これまで「ものづくり」を中心とした、機械工作、電子工作、材料化学実験およびプログラミングなどをテーマに取上げてきました。過去の講座の様子は、https://www.iasai.chukyo-u.ac.jp/ncsm-school/index.htmlをご覧ください。子どもたちは目を輝かせながら工作や実験を進め、完成した機器や作品を誇らしく持ち帰ってくれます。また、ご同伴の方々も一緒に楽しく取り組んでくださいます。
 今年は、「光で奏でるメロディー -プログラミングをやってみよう―」というテーマで、光の強さに反応して鳴る音が変わる電子回路を作製します。完成した電子回路はプログラミングで、その動作を変更することができます。今回の講座では、「ものづくり」の両輪であるハードウェアとソフトウェアの両方を体験することができます。本学の教員と学生が楽しく・丁寧に指導し、ちょっと難しそうな回路の工作もパソコンを使ったプログラミングも「楽しいとこどり!!」で、参加してくれた子どもたちを技術・科学の興味の入口に必ず連れて行ってくれるでしょう。
 今後も多くの方々にご興味をもっていただけるように、名古屋市科学館の方々と連携しながら講座内容のさらなる充実に努めてまいりますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

2024年5月
中京大学 先端共同研究機構 人工知能高等研究所
所長 青木 公也